2016年08月11日

【ブログ】第1回「スタッフ本間のプラモデル制作講座」

みなさん初めまして。
タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店スタッフ本間です。
プラモデルでわからないことがありましたら聞いてくださいね!
僕のブログ記事ではプラモデルの作り方とかツールアイテムの使い方など、お客様からよく質問されることを中心に書いていきたいと思っています。

第1回は『アクリル塗料とエナメル塗料の違いについて』です。
ざっくり言ってしまうとアクリル塗料は基本的な塗装、エナメル塗料は仕上げ用に向いています。

アクリル塗料は丸ビン
504010

エナメル塗料は四角ビン
504020
値段は同じです。

アクリル塗料の特徴

■「基本的な塗装」はアクリルで!

一番のポイントは乾燥が早く、乾くと重ね塗りができるということです。
その特徴があるので基本的な塗装に向いているのです。

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このタイガーⅠは全てアクリル塗装だけで塗っています。
まず車体のグレーを塗り乾いたら、木の所 鉄の所など装備品を塗っていきます。
下の色は溶け出さないので安心です。これはエナメル塗装にはない特徴です。
とりあえずこれで完成といっても差し支えありませんよね。

「基本的な塗装」というのはここまでの塗装のことです。
※アクリル溶剤を使用するとより乾燥が早くなり模型への定着がよくなります。
あともうひとつの特徴として、水で薄めたり、塗料が乾かないうちは筆を洗うことができるのでとても手軽に使えるところも良い点です。

まず、色を揃えていくのならばアクリル塗料をおすすめします。

エナメル塗料の特徴

■エナメル塗料で仕上げ!

エナメル塗料のいいところは、乾燥が遅く乾いてもエナメル溶剤で簡単に落とせるというところです。
塗ったところでも後から色を混ぜたりできます。
アクリル塗料とは反対ですが、これが仕上げ塗装にはピッタリな特徴なんです。
また、溶剤で薄めて使用することが多いです。
そのためビンが少し小さくなっているんですね。

「仕上げ」には色々な塗装技法があります。

・スミ入れ

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ハッチなどのスミにしっかりと色が入っているのがわかります

人工的に影を作り出すための技法
凹部(みぞ)に塗料を入れて彩色すること。
薄めたエナメル塗料を筆に含ませ、みぞにあてると毛細管現象で塗料が流れ、色を付けることができます。
エナメル塗料は石油系のシンナーなので伸びが良くこのようなことができます。
アクリル塗料でもできないことはないですが、みぞに少しずつしか流れないうえ、はみ出した所をきれいにふきとることができないので向いていません。

・ウォッシング

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ウォッシングした状態を上から撮影
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ウォッシングがよくわかる横からの状態です

普通に塗装したままだとキレイすぎるので、よりリアル感を持たせるための技法
うすめたエナメル塗料を全体に塗っていき、拭き取りながら汚れを表現したり色調をととえること。
やりすぎたり間違えたりしても溶剤で落とし、やり直すことができるのでエナメル塗料のほうが仕上げには向いています。

・ドライブラシ

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ハッチなどのフチが白くなっているのがわかりますでしょうか?

立体感や使い込まれた感じを表現する技法
塗料をいったん筆に含ませてティッシュなどでふき取ってから模型にこすりつけ、角やネジ等にだけ塗料がのって際立たせること。
これもまた、すぐに乾いてしまうアクリル塗料ではできない技法のひとつです。

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汚し表現を加えたタイガー1を撮影
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排気管の焼け表現を加えるとさらにリアリティーが増します
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よりリアルな質感になったと思います

先ほどのタイガーⅠをエナメル塗料で仕上げたものです。
ずっとリアルな感じになりましたね!

・その他の仕上げ

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リカバリータッチはエナメルで

カーモデル等の仕上げには缶スプレーで塗った後に細かい部分を塗らないといけない時があります。
仕上げにアクリル塗料を使用してはみ出したりすると、拭き取ることができなくなります。
仮にはみ出した部分をアクリル塗料で塗り直しても、ツヤの違いが出てしまうことがあります。
このような事にならないためにエナメル塗料で塗ることをおすすめします。

 

アクリル塗料とエナメル塗料の違いについてお分かりいただけましたか?
うまく使い分けてプラモデル制作をより楽しんでくださいね!

それでは次回もよろしくお願いします。