2016年10月04日

【海のジオラマ】伊-400型潜水艦をつくろう(1)【船体編】

目次

1.伊-400型潜水艦とは?
2.箱の中身をご紹介!
3.船体の下準備
4.カタパルト???
5.伊-400は洒落た配色
6.次回予告

 

プラモデル初心者がプロモデラーに教わりながら、
本格的なプラモデル製作に挑戦する企画。
今回もタミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店からお送りいたします!

いつもご指導してくださるのは、
プロモデラーの長谷川マスターこと、長谷川伸二さん!

長谷川伸二マスターは、
タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店内にあるアトリエゾーンにて、
さまざまな講座を開催されています。→各種講座
プラモデル製作に行き詰っているそこのアナタは、
タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店のアトリエゾーンで、
どんどん長谷川マスターに相談しましょう!

 

さて、今回は新しく挑戦するのは…
伊四百型潜水艦です!伊-400と表記したりします。
まずは恒例ながら、伊-400についてかるく勉強しましょう!

 

1.伊-400型潜水艦とは?

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(Wikipedia項目:伊四百型潜水艦より引用)

 

伊四百型潜水艦(いよんひゃくがたせんすいかん)は、
太平洋戦争中の大日本帝国海軍の潜水艦の艦級。

 

《特徴》

▶︎1944年(昭和19年)12月30日、呉海軍工廠で竣工。
▶︎3機の特殊攻撃機『晴嵐』が搭載可能
▶︎「潜水空母」というカッコいい俗称
▶︎第二次世界大戦中に就航した潜水艦の中で最大
▶︎2012年に中国海軍の032型潜水艦に抜かれるまで68年間も世界最大であった。
▶︎理論的には、地球を1周半航行可能という長大な航続距離
▶︎急速潜航に要する時間はたったの1分

 

《エピソード》

▶︎同型艦3隻が就航したが、
いずれも具体的な戦果をあげる前に終戦を迎えたので、連合国は日本の降伏までその存在を知らなかった。
終戦直後にアメリカ軍が接収する際、その大きさにアメリカ軍士官が驚愕したという逸話が残っている。

▶︎『晴嵐』の組み立ては、飛行機に不慣れな乗員が行っていたため、3機の『晴嵐』を発射するのに当初は半日近くかかったが、訓練後には15-20分程度で3機の射出が完了するようになった。

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(Wikipedia項目:伊四百型潜水艦より引用)

 

《計画》

▶︎伊四百型の建造目的は、元々はアメリカ本土攻撃だった。
立案は山本五十六で、アメリカ東海岸を隠密裏に攻撃するよう特殊設計されており、おそらくワシントンD.C.やニューヨーク市を標的としていたものと考えられる。

▶︎しかし、ドイツが降伏したことで大西洋方面の米英艦隊が太平洋に移動してくることが予想されたため、攻撃目標はアメリカ東海岸からパナマ運河のゲートに変更された。運河のゲートを破壊することによってガトゥン湖の水を溢れさせようという計画だったため、『晴嵐』には魚雷の装備が要求された。

▶︎伊400完成後、パナマ運河を念頭においた訓練が開始されたが、熟練してきた頃には既に大半の米英艦艇は太平洋に移動済みであり、今さらパナマ運河を破壊しても戦略的意義が無いということで、再び攻撃目標が変更されて最終的にはウルシー泊地への特攻計画となった(『晴嵐』を体当たり特攻機として使用し、回収しない計画)。

 

 

2.箱の中身をご紹介!

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こちらが伊-400のパッケージです。

朝焼けのような金色の空に、青々とした海。
遠くには陸が見えているので、演習中の風景でしょうか。
あまり戦争の雰囲気のない牧歌的な光景ですね。

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船体は最初からほとんど形になっていて、
パーツもあまり多くないのでジオラマで魅せたいですね!

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この字の雰囲気いいですよね。
昭和の空気を感じます…。

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メタルパーツも付属しています。
かなり細かいです。

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こちらは伊号の土台と、
右の六角形は晴嵐の土台です。

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これがすべてのパーツ。

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かっこいい説明書も付属しています!

 

さて、
それでは早速、制作に突入しましょう!

 

3.船体の下準備

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船底に土台固定用のネジを通せるようになっています。

このあたりは説明不要なほどわかりやすく、
組み立てに関しては初心者に優しいキットだなという感じです!

その分、ジオラマでどう魅せれるか?というのが課題ですね!

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軽すぎて扱いにくいので、
付属の重石をはめ込むと作業しやすいです。

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こちらは潜舵の部分の説明図です。

潜水艦は他の艦船と違って、
水中で戦闘機のように無重力な動きをしなくてはいけないので、
左右の舵を取る縦舵、そして潜舵(艦首に装備)と横舵(艦尾に装備)を使って上下の舵をとります。

急速潜航の場合はタンクに注水し、潜舵に俯角、横舵に仰角をかけ、艦の速度を上げて潜ります。急速浮上の場合はその逆、潜舵に仰角、横舵に俯角ですね。

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潜舵は先に取り付けておきます。

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細かいパーツは折れないように気をつけて……。

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しっかり閉じて接着したら、
マスキングテープで留めて乾かしておきましょう!

 

4.カタパルト???

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こちら、格納筒部分の説明図。

すでにほとんど形になっているので、
丁寧に着色を施していきます。

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そしてこれが実際の飛行機格納筒…。
かなり大きいのがわかります。

i400hangar
(Wikipedia項目:
伊四百型潜水艦より引用)

 

この格納筒に「晴嵐」をしまっておいて、
そこからカタパルトで大空に飛ばす…….。

ところで、
「カタパルト」という言葉、
今回、生まれてはじめて耳にしました!!!

プラモデルマニアな皆様からすると常識なのかもしれませんが、
カタパルト…人生で一度たりとも聞いたことのない不思議な言葉だったので、聞いたときは「???」という感じでしたが、ちゃんと調べましたよ!

カタパルト (aircraft catapult) は、艦艇(現代では主に航空母艦)から航空機を射出するための機械である。また宇宙船やロボットなどを射出する装置もカタパルトと呼ばれる。射出機(しゃしゅつき)とも呼ばれる。また、地上から滑走路を使わずに離陸する場合に使われる、動力つきの発射台もカタパルトと呼ばれる。

 

なるほど…???

つまり、広義には何らかのマシンをぷしゅーーっと射出するための装置のことをカタパルトと言うんですね。大日本帝国では萱場式、呉式、一式、二式、四式などのカタパルトが開発されたようです。

充分な滑走路が無い状態でも離陸できるすぐれものというわけですね!

ちなみに伊-400に搭載されていたのは「四式1号10型空気式」というカタパルト。
全長26mもあり、約5,000kgの機体を発射間隔たったの4分で発射できる能力を持つそうです。

 

5.伊-400は洒落た配色

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伊-400の色は、グレーとディープな赤。それから晴嵐のグリーン。
秋っぽくて洒落た配色だと思うのです。

グレーの軽めのトップスにディープレッドのフレアスカートみたいな…。
秋に似合う良い色だなーと思いながら、缶スプレーで着色していきます!

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色は「呉海軍工廠グレイ」と「ダルレッド」です。

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いつものように20cmくらい離して吹き付けていきます。
毎回ちょっとした練習は必須。

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しっかりマスキング!
こうみると青魚のような形状。

 

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呉海軍工廠グレイを吹き付けた状態。
境界線の部分は特に気を遣ってマスキング。

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ダルレッドも吹き付けます。

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マスキングを剥がす前はいつも緊張します。

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ちょっとはみだしてますが、
あんまり神経質にやると終わりが見えないので、
このくらいは許容範囲にしています…笑

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甲板の部分の着色のためにふたたびマスキング。

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甲板の色は、
ふたつを混色して長谷川マスターがつくってくださりました。

「NATOブラウン」と「佐世保海軍工廠グレイ」。

呉海軍工廠グレイと佐世保海軍工廠グレイはどう違うのだろう…?
佐世保のほうがすこし明度が低いように見えます。

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甲板部分のくすんだ木材の良い色が出ていると思います!

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格納庫部分も綺麗に着色できました。

つづいて甲板部分の金属素材の部分を呉海軍工廠グレイで筆塗りしていきます。

 

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厚塗りしてしまうとディテールが消えてしまうので慎重に。

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塗れました!

これで全体の着色は完了です。
あとでジオラマとの相性を見ながらウェザリングをしていきます。

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これだけで充分かっこいいですね!!!

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晴嵐もサクッと組み立てました。

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1機は格納庫にしまっておきたいので、
翼をたたんだ状態のものを組み立てました。

 

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こんな感じで、
飛んでいるジオラマにしたいなあ…。

 

6.次回予告

 

さて!
次回は伊-400型潜水艦のジオラマづくりに突入します!
私としては、パッケージのような青々と晴れ晴れとしたジオラマよりも、
くらぁい太平洋の真ん中の、波乱のジオラマにしたいです。
楽しみにしていてくださいね!
タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店には、
気兼ねなくエアブラシを使える塗装室や、
使い勝手のいいアトリエゾーンが完備されています。

専門的な工具セットのレンタルもありますし、ワークデスクで誰にも邪魔されず、
ショップゾーンで好みのキットを選んですぐに制作に取りかかれます。

さらに長谷川伸二マスターが、
さまざまな講座を開催されていますので…→各種講座

今回の記事を読み、
艦船模型やジオラマにご興味をお持ちの方は、ぜひタミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店に足をはこんでみてはいかがでしょうか?

それではまた次回まで、乞うご期待です!

ライター : 石井七歩

nahoishii

1991年 東京生まれ。現代美術家。
オフィシャルウェブサイト→ nahoishii.com
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