【組み立て編】初心者だけどプラモデルづくりに挑戦するよ!ーその2
目次
1.知識ゼロからのゼロ戦講座!
2.説明書こわいなぁ・・・。
3.切るのは余裕!
4.ゲート処理←かっこいい
5.くっつけるよ!!
6.次回予告
こんにちは。
初心者が、プロのプラモデラーに教わりながら、プラモ作りに挑戦する企画!
初心者代表の石井七歩です!
そして引き続きプロモデラーの
「長谷川迷人」こと、長谷川伸二さんにご指導いただきます!
◇人物紹介◇
石井七歩。びっくりするほどプラモデルに関係のない人生を送ってきた人。
長谷川伸二マスター。プロのプラモデラー、つまりプロモデラー。すごい人。
「長谷川マスター、今回もよろしくお願い申し上げます!」
「よろしくおねがいします~!」
長谷川伸二マスターは、
タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店内にあるアトリエゾーンにて、
さまざまな講座を開催されています。→各種講座
プラモデル制作に行き詰っているそこのアナタは、
タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店のアトリエゾーンで、
どんどん長谷川マスターに相談しましょう!
さて、
前回の序章編の最後に予告させていただきましたが、
今回、作ることになったのは・・・
TAMIYA
ゼロ戦1/48 傑作機シリーズ No.27
日本海軍零式艦上戦闘機52丙型 (A6M5c)
かの有名なゼロ戦です!
が、しかし、
名前は知っているけれど詳しくは知らないよ!という方も多いでしょう!
……え?常識ですか?
ごめんなさい!
私はぜんっっぜん知らないので、
まずはゼロ戦というものの概要をまとめることにしました!
コンセプトは、
◇ 全く知識のない状態から
◇ おおまかに
◇ ゼロ戦を知る
かんたんに読み流せるようにまとめたので、
この機会に、
私と一緒にゼロ戦についての知識をおさらいしておきましょう!
1.知識ゼロからのゼロ戦講座!
零式艦上戦闘機とは、
第二次世界対戦期に、大日本帝国海軍によって運用されていた、
艦上戦闘機です。
『 いつ? 』
初飛行:1939年(昭和14年)4月
運用開始:1940年(昭和15年)7月
退役:1945年(昭和20年)8月
第二次世界大戦期とのことですが、
具体的には支那事変から太平洋戦争初期にかけて活躍したそうです。
『 だれが? 』
設計者:堀越二郎
製造者:三菱重工業
運用者: 大日本帝国(日本海軍)
勘違いしやすいですが、空軍ではなく海軍が運用していました!
これは私も勘違いしていました。
『 何をした? 』
通称は「零戦」「ゼロ戦」
また、連合国側からは「ゼロファイター」「ジーク(Zeke)」とも呼ばれていました。
零戦の「ゼロ」の由来は、
制式採用された皇紀2600年(1940年/昭和15年)の下2桁を冠するという慣わしから。
なので本来は「零戦(レイセン)」であるはずだが、ではなぜ「ゼロセン」なのかというと、アメリカ軍がZEROと呼んでいたから。
ちなみに英語規制の戦時下においても、日本軍側も「ゼロ戦」と呼んでいたらしいですよ。
そしてなんと、
戦争初期のアメリカ軍の規定には
「積乱雲と零戦からは逃げてもよい」
というものがあったほどの脅威だったようです。
恐るべしゼロファイター。
支那事変から太平洋戦争初期にかけて、
その戦闘能力の高さを活かし、敵戦闘機を圧倒していました。
2,200 kmに達する長い航続距離……。
20mm機関砲2門の重武装………。
そして、優れた格闘性能……。
………しかし太平洋戦争中期以降、
一部のゼロ戦が米軍に鹵獲されたことによって、
アメリカ陸海軍に「ゼロ戦の弱点を徹底的に突く戦い方」が浸透。
「ゼロファイター」はアメリカにとって以前ほどの脅威ではなくなります。
そして後継機の開発の、致命的な遅延。
零戦自体も改良を重ねたものの、
装甲の薄さや、エンジンの出力限界にともなう速力不足、搭乗員の技量低下、
工作精度の著しい悪化、それによる稼働率低下などもあいまって、
戦闘機として急速に色褪せていったそうです。
第二次世界大戦初期にはアメリカ軍を怖がらせたゼロ戦でしたが、
最終的には米軍機と戦うには性能不足となり、終戦間近には特攻機としても使われました。
かの神風特攻第一号、関行男大尉の乗機もゼロ戦です。
主な特徴
◇ 徹底した機体の軽量化。防御性能よりも格闘性能を重視していた。
◇ 当時としては大口径大威力の20mm機銃の搭載
◇ 軽量化による高い運動性能、良好な操縦性
◇ 艦上戦闘機としては極めて長い航続距離(戦艦部隊上空を長時間援護することが目的だった)
◇ 良好な視界(特に後方)
◇ 数多くの型が存在しており、微妙に細部や塗装が代わったりしている。
……ということで、
これで「ゼロ戦とはどんなものか」という概要がざっくりわかったのではないでしょうか!
プラモデルに限らず、何かをつくろうとするとき。
これからどんな役割ものをつくろうとしているのか、
それを知っているだけ、否、知ろうとするだけで、
できあがった作品の細部に圧倒的な違いがでてくるものだと思います。
ゼロ戦の知識も得たところで、早速作業にとりかかりましょう!
2.説明書こわいなぁ・・・。
さあ!
ゼロ戦の概要もお勉強したところで、
いよいよ制作にとりかかりましょう!
「頑張ります!!よろしくお願いします!!」
「はい!」
長谷川マスター曰く、必ず説明書を見て作りましょう!とのことなので……。
いえいえ、「あたりまえじゃん!」 じゃないですよ!
私は家具を組み立てるときに説明書を見ないタイプです。
逆に説明書を見ようとしたほうが混乱するといいますか、
細かい説明書を見ると、これからはじまる膨大な作業を想像して気が遠くなります。
やだな~。
やだな~、怖いな~。
しかしここは長谷川マスターの言いなりになって説明書を広げます。
ぴろー。
「あれっ、なんか、思ったより意味分からなくはないですね。」
「そうでしょ、タミヤの説明書はね、かなり優れているんですよ。」
「直感的に何をどうすればいいのかわかりますでしょ?」
たしかに!
難しくなさそうに見える=何をすればいいのか理解できる、という感じですね。
私が見ても直感的に理解できます。
◇ ここでポイント ◇
説明書には 組み立てるべき順番 で説明が載っています!
順序を無視してしまうと、後から塗装しにくくなったり、
それゆえ仕上がりが綺麗にならなかったりなどのトラブルにつながりかねません。
かならず順序正しく組み立てましょう!
「説明書どおり、まずはコックピットのパーツを切り出していきましょう。」
「はい!!!!」
「最初にコックピットをつくるのは、あとから塗装をするのがむずかしい部分だからです。」
「説明書の順番には、きちんと理由があるんですよ。」
説明書には
各パーツごとにアルファベット+数字がふってあります。
画像キミドリ色で丸をしたE、それからオレンジ色のGですね。
それぞれのランナーにはアルファベットがつけられているので、
まずはEとGのランナー内の指定パーツをぱっちん!するところから作業開始です。
◇ キーワード ◇
ランナー:パーツがくっついている枠のこと。
パーツ:部品のこと。
ゲート:パーツとランナーをくっつけている部分。ニッパーで切る部分のことですね。
3.切るのは余裕!
さて。
それではさっそくニッパーを使ってコックピット部分のパーツを切っていきますよー。
ランナー(枠)とパーツをつなげるゲートという部分がありまして、
そのゲートとパーツのつなぎ目をカットしていきます。
使用するニッパーは、
TAMIYA
クラフトツールシリーズ No.123 先細薄刃ニッパー (ゲートカット用)
ゲートのカット専用のニッパーなので、
先端が細く尖っていて、小さすぎる部品もカットしやすかった!
↑平らな部分をパーツのギリギリにあてて、ぱっちん!
使いやすいハイテクツールを使う!というのも、楽しさの重要な要因ですなあ。
アトリエゾーンにて、こちらのニッパーを含む工具セットの貸し出しがありますよ!
ワークデスクで誰にも邪魔されず、
ショップゾーンで好みのキットを選んですぐに制作に取りかかれます。
良質な工具を使えるのは快感ですねー。
タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店 アトリエゾーンの詳細は → こちら
長谷川マスターにニッパーの使い方を教わりながら、
パーツをどんどんカットしていきます。
「余裕ですね!」
何の問題もなく、コックピット部分のパーツのカットが終了。
4.ゲート処理←かっこいい
続きまして、
カットしたパーツのギザギザを削る作業に入ります!
ゲート処理と言うらしいですよ!かっこいい名称!
刑事A 「おい!例のゲートは封鎖できたのか?!」
警官B 「市民が騒いで収集つきません!ゲート処理完了できません!!」
刑事A 「何だって?それも奴の計算か……クッ………。」
という感じがする。
◇ キーワード ◇
ゲート処理:切り取ったパーツの、ゲートとくっついてた部分を綺麗に仕上げる作業。
こちら、
タミヤクラフトツールシリーズ No.104
ベーシックヤスリセット(細目 ダブルカット)
写真左の平べったいヤスリをつかって、ゲートを削っていきます。
もちろんこの専用ヤスリもアトリエゾーンで貸し出していますよ!
「ギザギザが残っているとパーツとパーツがピッタリと組み合わなくなります。」
「ここはしっかり処理していきましょうね!」
「はい!!!」
ごしごし…。
「女性用のネイルを削るヤスリで仕上げるといいですよ。」
「はい!」
「余裕ですn……あれっ?」
「長谷川マスター、それは何をしてらっしゃるのですか?」
「モデラ―ズナイフでゲート処理をするのもアリです。便利なので僕はよく使ってますよ。」
「もも、もで……」
クラフトツールシリーズ No.40
モデラーズナイフ
もちろんこちらのアイテムも、
タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店の アトリエゾーンで貸し出し可能……
……って、そろそろしつこいですか?
でも、良い道具を使うとめちゃくちゃ捗りますよ~!
おすすめしますよ~!
「余裕ですね!」
ちょっと手こずったけど、全体的には余裕の風格!
いよいよ接着の工程に入ります!
5.くっつけるよ!!
続きまして、
ゲート処理も終わり、いよいよパーツとパーツを組み合わせて接着!
わくわくですね~!
「まずはパーツ同士がどう組み合わさるのか、仮組みをします。」
「接着剤を付けずに組み合わせて、きちんと確認してから接着していきましょう。」
「はい!!!」
◇ キーワード ◇
仮組み:接着せずためしに組み立ててみること。部分ごとに行うことが多い。
タミヤメイクアップ材シリーズ
タミヤセメント (角びん)
こちらのプラモデル専用の接着剤で接着していきます!
フタと刷毛が一体になっています。
ビンの口で余分な接着剤を落とします。
「接着部分を確認しながら。塗る量はほんの少しで大丈夫です。」
「乾くまではマスキングテープで固定しておきましょう。」
「は、はい……。」
細かい作業に手先がふるえながらも、
なんとかコックピットの接着も完了。
「余裕ではなかった。」
はみだしたらどうしよう…と、
かなり指がぷるぷるしました。
6.次回予告
次回ゼロ戦、
正式名称 『日本海軍零式艦上戦闘機52丙型』、
いよいよ塗装編!!
エアブラシ、そしてデカールシール貼りに挑戦します!
どうなるでしょうか?乞うご期待です!
第3回の記事はこちら。
第1回の記事はこちら。
ライター : 石井七歩
1991年 東京生まれ。現代美術家。
オフィシャルウェブサイト→ nahoishii.com
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石井七歩
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