2016年11月4日

【海のジオラマ】伊-400型潜水艦をつくろう(3)【サビ&完成編】

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目次

1.想像しながらサビを描く
2.完成度は細部に宿る
3.伊四百型潜水艦、完成!

 

プラモデル初心者がプロモデラーに教わりながら、
本格的なプラモデル製作に挑戦する企画。
今回もタミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店からお送りいたします!

いつもご指導してくださるのは、
プロモデラーの長谷川マスターこと、長谷川伸二さん!

長谷川伸二マスターは、
タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店内にあるアトリエゾーンにて、
さまざまな講座を開催されています。→各種講座
プラモデル製作に行き詰っているそこのアナタは、
タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店のアトリエゾーンで、
どんどん長谷川マスターに相談しましょう!

 

さて、今回は伊四百型潜水艦
ついに完成編ですー!

ここまでの伊四百型潜水艦の記事はこちらから↓

【海のジオラマ】伊-400型潜水艦をつくろう(1)【船体編】

【海のジオラマ】伊-400型潜水艦をつくろう(2)【青い海編】

 

 

1.想像しながらサビを描く

 

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パッケージの伊−400を見て、
どこが錆びてくるのか考えてみます。

 

そもそも、
サビって何なのか?簡単に調べて見ました。

(さび、銹、鏽、英語: rust)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)をおこし生成される腐食物(酸化物や水酸化物や炭酸塩など)の事である。

 

つまり、
基本的に水が垂れるところ、
そして水が溜まりやすいところにサビが生じやすいということなので、
そういう条件のある部分はどこなのか!
探してゆくのがおもしろいです。

 

 

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慎重に、

垂れる水にあわせて錆びを描いていきます。

 

今回はタミヤカラーのレッドブラウンを小皿に出し、
極細の筆でサビを描いていきます!

ちなみにレッドブラウンとはこんな色ですね。


■ ITEM 80364
XF64 レッドブラウン

 

 

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あ、調子に乗って描きすぎた!と思ったら、
エナメル塗料の溶剤を綿棒に染み込ませて拭き取りましょう。

このエナメル塗料の溶剤、
いろいろな場面で大活躍なので、ぜったいに揃えておいた方がよいアイテムのひとつです!

 

 

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こういう突起の周りって、
水が溜まるので錆びるんですよね。

どういう部分が錆びるのだろう?
と考えながらウェザリングしてゆくのが面白いです。

ということで、
私が想像して描いたサビのウェザリングはこちら!

 

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いかがでしょうか……?

ちゃんとリアル感を出せているのでしょうか…!

 

 

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そういえば、
海沿いで本物の船が停泊しているのを見ても、
いままではサビのつき方なんて気にしたことがなかったです…。

シャーマン戦車を制作した時、
長谷川マスターは「道端のショベルカーのキャタピラの土のつき方を見て参考にする」なんておっしゃっていたのですが、
私も何か実物のものを見て参考にしたくなりました…!

参考

【キャタピラー編】偉大なる凡作、シャーマン戦車をつくるよ!(2)

 

 

つぎ海に行った時には絶対、
船のサビ方、観察して写真に収めるぞ!!

 

 

2.完成度は細部に宿る

 

こちら、
ものすごーーーく小さな
エッチングパーツのハシゴ。

ちいさすぎるよーーー!!!
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細すぎる!!!

いらない切れ端に瞬間接着剤をだし、ちょんちょんと脚を浸し、
丁寧に接着していきます。

軽過ぎるのか、
なかなかじっと接着してくれず、悪戦苦闘しました!

 

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細か過ぎる!!

などと文句を言いながらも、こういう「ちいさすぎる」部分がプラモデルの萌えポイントだったりしますね。

 

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休む間も無くどんどん残りのパーツをつけていきます。

 

まだ1年ですが、
私がプラモデルをはじめてみて気がついたこと。

不思議なことに、
小さいパーツや小さいデカールシールなど、
小さい部分が揃ってくると、全体にグッとリアリティが増してくる。

なぜでしょうね?

最後の仕上げの瞬間がすっごく楽しいのは、
終盤、加速度的にリアリティが向上してゆくからかもしれません!

 

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あ!!!!!

潜舵がひとつ無い!!!!!

 

いつのまにかパーツがどこかへいっちゃうのはよくあることですが、
潜舵は左右に必要な、特に重要なパーツ。
どうしようかと思っていると…..、

 

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ここが長谷川マスターのすごすぎるところ!

どこからかTAMIYAプラ板を取り出して、
元のパーツと同じ形に切り抜いてしまいました!!

これでもう大丈夫ですね。
もしもパーツを失くしてしまっても焦りすぎずに、
時には自分で作る!という心構えも覚えておきたいところです。

 

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細かい部分、そろってきました。
いかがでしょうか?

 

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今にも離陸しそうな晴嵐が本当にかっこいいです。

 

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いかがでしょうか!

錆びすぎないくらいにちょっと錆びた、
港を出てからしばらくの時間が経過している伊四百型潜水艦!というイメージでウェザリングを頑張ってみました。

なんせ、
本物の船のサビをぜんぜん見たことないくらいですから、
実物との整合性にとっても不安があったのですが、
長谷川マスターからは「中々いいね」と言っていただきました!

……お世辞かな?

 

でも、
ちょっと俯瞰して見るとすっごくリアルなサビにも見えます。
今後、自分の身の回りのアイテムを勝手に錆びさせたいと思ってしまうくらい、本当に楽しい作業でした!

 

3.伊四百型潜水艦、完成!

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さあ、
これで伊四百型潜水艦、完成です!!!

海のジオラマもあいまって、
波間をかき分け前進する、勇ましい潜水艦のジオラマになりました!!

 

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上から見るのは偵察機視点。

 

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発射用意の晴嵐!
色合いもかっこいいし、臨場感を覚えます。

 

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こちらのシールを土台に貼ると、
かなりそれっぽくなりますね。

私はどうしても日本語のプレートがよくって(漢字がかっこいいので)、
日本語のプレートを貼ってみました。

 

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うん。
なんだかシリアスな表情もありながら、
堅実で真面目な潜水艦という印象がありますね。

 

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こまかい部分。

格納筒に垂れたサビも大きなポイントです!

 

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飛んでる晴嵐目線の写真!
何にもない海の上を飛行機で飛ぶって、どんな気分なんだろう…。

 

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ちょっとアプリで加工して遊んでみました!

まあ、こんな雷の日に晴嵐を飛ばすなんてありえないですが…笑、
日本の潜水艦と重い雲がセットになるとカッコいいので!

 


 

 

いかがでしたでしょうか!!!
今回をもちまして、伊四百型潜水艦は完成です!

さて!
次回は何をつくるのかな…?

まだヒミツですが、かっこよすぎるアレを制作します。
ぜひぜひ今後ともご期待くださいませー!

 

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タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店には、
気兼ねなくエアブラシを使える塗装室や、
使い勝手のいいアトリエゾーンが完備されています。

専門的な工具セットのレンタルもありますし、ワークデスクで誰にも邪魔されず、
ショップゾーンで好みのキットを選んですぐに制作に取りかかれます。

さらに長谷川伸二マスターが、
さまざまな講座を開催されていますので…→各種講座

今回の記事を読み、
艦船模型やジオラマにご興味をお持ちの方は、ぜひタミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店に足をはこんでみてはいかがでしょうか?

それではまた次回まで、乞うご期待です!

 

ライター : 石井七歩

nahoishii

1991年 東京生まれ。現代美術家。
オフィシャルウェブサイト→ nahoishii.com
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