2020年1月11日

【エアブラシ初心者必見】塗装のプロがおすすめする目的・用途別の選び方

みなさんこんにちは

今回は色々なエアブラシが出ているけれどどれを選べばいいのかわからないという方に、
エアブラシの違いと選び方をご紹介しますね。

 

エアブラシは色々な種類が出ていて、目的によって違いがあります。

エアブラシは本格的なものになると1本1万円以上しますから、しっかり自分の目的に合ったものを選びたいですよね。

形の違い

まず目に付くのが形状の違いです。

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上がボタン式で、下がトリガータイプです。

 

ざっくりいうと、ボタン式は細かい作業に向いていて、トリガータイプは指が疲れにくいです。

ボタン式はダブルアクションタイプでは「押して・レバーを後ろに倒す」という2つの動作が必要になるので
トリガータイプと比較すると指が疲れやすいところがあります。

重量が軽く、取りまわしがしやすいので戦車モデルの迷彩塗装など、繊細さが要求される塗装に向いています。

 

一方トリガータイプは重量が重く大きいので繊細な動作は苦手ですが
「引くだけ」なのと手のひら全体で支えるので指が疲れにくいです。

カーモデルや下地塗装などにはこちらの方が楽に作業できるでしょう。

 

ただどちらの違い、デメリットも慣れれば問題ない程度で、「比較すると」というレベルです。
絶対にこちらでないと、というほどではありません。

 

・ボタン式→全般にオススメ、特に迷彩塗装などの細かい作業向き

・トリガー式→カーモデルや下地塗装にオススメ

ノズルの太さ

タミヤのエアブラシでは0.2mm、0.3mm、0.5mmの3タイプがあります。(他にもありますが後述します)

0.2mmはスーパーファイン、0.5mmはワイドタイプといった別称がついています。

つまり、0.3mmが「普通」の太さとなります。

 

0.2mm(スーパーファイン)タイプは細い線が吹きたいときに選びます。

迷彩塗装や飛行機のパネルラインなどが吹きやすく、重宝します。

【エアブラシ】迷彩塗装に応用できる!細吹き(細いライン)を描くための方法

↑エアブラシの細吹きの仕方はこちら

 

0.5mm(ワイド)タイプは広範囲に吹きたい時はもちろんですが、カーモデルのツヤ出し塗装に向いています。

多量の塗料を一気に吹き付けることで表面張力を利用して表面を平滑にしてツヤを出すことができます。

このため塗料カップも大きめのものになっています。

またつまりにくいのでメタリック塗料やサーフェイサーを吹きたい時にも最適です。

 

0.3mmのものはこのどちらも対応できます。

0.2mmの細吹き、0.5mmのツヤ出し塗装ともに「比較するとやりやすい」というだけで、
0.3mmのものではできないということはありません。

(0.2mmでツヤ出し塗装、0.5mmで細吹き塗装はさすがにだいぶやりづらくなります。)

 

というわけで、最初に選ぶのであれば0.3mmのものをおすすめします。

 

・0.2mm→AFVや飛行機の迷彩塗装、ミニスケールにオススメ!

・0.3mm→AFVからカーモデルまで、全般にオススメ!

・0.5mm→カーモデル、ビッグスケールにオススメ!

カップ一体式と分離式

塗料のカップが一体になっているものと、取り外せるものがあります。

まず掃除する時に一体型のほうが楽に掃除できますが、分離式のほうがひと手間かかりますがしっかりきれいに掃除できます。

また、分離式であれば別売りの大容量の塗料カップを取り付けられるので、
ビッグスケールモデルやツヤ出し塗装がしやすくなります。

前回使った色が混ざると困ったり、ツヤ出し塗装を多用するカーモデルには分離式がオススメです。

 

・一体式→AFVにオススメ!

・分離式→カーモデルにオススメ!

 

「形状・ノズルの太さ・カップの形式」この3つの違いがエアブラシを選ぶときの主なポイントです。

いつも作るプラモデルのジャンルによって選んでもらえればと思います。

その他のエアブラシ

シングルエアブラシ

ダブルアクション式と違いボタンを押すと空気と塗料が一緒に出るエアブラシです。

塗料の出具合はボタン後ろのつまみで調節します。

操作が単純なのと価格が安いことが利点。

迷彩塗装などは難しいですが、カーモデルや下地塗装には十分です。

 

ベーシックエアブラシ

こちらもシングルアクションタイプのエアブラシです。

とにかく値段が安いのでメタリック色専用やクリヤー塗装専用など2本目のサブ機として購入しやすいです。

※ベーシックコンプレッサー・レボII以外のコンプレッサーで使用する場合は別売りジョイントが必要になります。

 

バジャーエアブラシ

アメリカ・バジャー社製のエアブラシです。

吸い上げ式と呼ばれるタイプで、掃除や色の交換が楽にできるのが特徴です。

250IIと350IIの2タイプがあり、両方ともノズルは0.6mm。

250IIは簡易タイプ。

350IIは少し本格的になっていて塗料噴霧量の調節がしやすかったり、
ノズルキャップがついていて狙いがつけやすかったりします。

 

 

スパーマックスエアブラシ

台湾のエアブラシメーカー、スパーマックス社製のエアブラシです。

0.3mmと0.5mmの2タイプがあります。本格的なダブルアクションタイプで、値段が抑えられていて購入しやすいです。

その上使用感はタミヤ製のエアブラシとほとんど変わりません。

タミヤ製と比べると先端ノズルの耐久性が少し低いかなという程度です。

まとめとおすすめ

以上、タミヤのエアブラシの違いとご紹介でした!

 

おすすめを表にまとめました。

ご購入の参考にどうぞ★

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本間店長

タミヤプラモデルファクトリー トレッサ横浜店の店長の本間です。 お店にいつもいますので、プラモデル作りで分からないことがあれば気軽にご相談ください^^。 タミヤモデラーズギャラリー「ろうがんず賞」情景部門受賞。猫好き(自宅では2匹飼っています。名前はポコ、ニコ)、日ハムファンです。