[初心者必見]スミ入れの上手な塗装方法とオススメのスミ入れ塗料のご紹介

みなさんこんにちは
今日はよく聞かれる質問、スミ入れの上手なやり方についてお話していきたいと思います。
スミ入れとは?
スミ入れとは、プラモデルのモールドに塗ってある色と別の色を流してその線を強調する塗装方法です。
プラモデルは本物より小さいぶん影の色が弱いので、濃い色を流して影を強調し、リアルさを演出してあげます。
スミ入れに使用する塗料、道具は?
スミ入れに使用する塗料、これは基本的にはエナメル塗料がいちばん向いています。
乾いてからもふき取ることが出来ることと、塗料の伸びがいいことが理由です。
エナメル塗料の他には薄めるためのエナメル溶剤、筆(細くて長い物が良い)、そして綿棒があるといいです。
エナメル塗料はだいたい1:1くらいで薄めて、モールドに筆で流します。エナメル塗料が溝にそってスーッと流れていきます。
これがスミ入れです。
スミ入れ塗料のご紹介
スミ入れに便利なのがタミヤスミ入れ塗料です。
エナメル塗料がスミ入れにちょうど良い濃さに調整されていて、フタに筆もついているので簡単にスミ入れができます。
スミ入れ塗料は現在9種類発売されています。順番にご紹介しますね。
ブラック・ダークブラウン・ブラウン。
濃い緑やグレー、茶色の上からスミ入れするならブラック。
戦車のダークイエローやサンドイエロー、オレンジにはダークブラウン。
赤やピンク、黄色にはブラウンがおすすめです。
グレイ系は比較的明るい色に使います。
シルバーや青にはダークグレイがおすすめ。
グレイは明るいグレー、
ライトグレイは白の上にスミを入れるときに使うと良いでしょう。
ディープブラウン、ピンクブラウン、オレンジブラウンは、赤やピンク、肌色の上に使うといいスミ入れ塗料です。
ピンクブラウンは人形の顔の鼻筋や目、口元などに流すだけでも見違える出来になってくれます。
ディープブラウンは、普通に明るい茶色(船の甲板など)の上に使ってもOKです。
オレンジブラウンは、浮き出てきた赤サビの表現にピッタリです。
実際にやってみよう
ご紹介したスミ入れ塗料を使って、スミ入れをしていきましょう。
こちらは1/48日本海軍雷電です。上側の濃緑色の上にスミ入れします。
ちょんちょんと。スーッと流れていくのが気持ちいいですよね☆
後から拭き取れるのではみ出ていてもかまいません。
拭き取る時は飛行機の場合は前から後ろへと拭き取ります。横や、斜めに拭き取ると仕上がりが不自然になってしまいます。
戦車や船の場合には上から下へ。水や空気の流れにそって拭き取ることで、自然に雨だれや退色したような効果が得られ、よりリアルになってくれます。
次は裏側の明灰白色の上にスミ入れしました。
写真の右半分はブラック、左半分はダークグレイで入れています。
見比べてみるとわかりますが、右はすこし線が目立ちすぎる様に見えます。
コントラストに気を付けながらより自然に見える色を選ぶとよいでしょう。
黒の上にスミ入れはするんですか?というのもよく聞かれますが、これはお好みでどちらでも構わないと思います。実際にライトグレイでスミ入れしてみましたがどうでしょうか。
実物として考えると「変」ですが、模型としての見栄えは良くなったのではないでしょうか。
この辺は、模型に対する考え方で人それぞれだと思います。どっちがいいか自分でやってみて気に入ったやり方でやるといいかなと思います。
表面のツヤに気を付ける
色合いと共にスミ入れするときに気を付けたいのが表面のツヤの状態です。
表面があまりツヤ消しになっているとスミ入れした時にじわーっと広がりすぎてしまい、さらに拭き取り切れずシミの様に残ってしまうことがあります。
戦車などのツヤ消しのモデルでもいったんセミグロスクリヤーなどのスプレーでツヤを整えてからスミ入れし、仕上げにフラットクリヤーを吹くようにすると、手間はかかりますがきれいにできます。これをやることでデカールのフチにスミがたまってしまったり、下に染み込んでしまったりといったトラブルも防げます。
スミ入れ塗料はスミ入れだけじゃない
スミ入れの他にも、戦車のリベットのような突き出た部分の周りに、同様にスミを流してモールドを際立たせるピンウォッシュという技法にも使えます。
綿棒ではうまく拭き取れない時は筆でぼかします。
重厚感も増してグッとカッコよくなること請け合いです☆
他には雨だれが垂れたようなストレーキングという表現技法にも使えます。
オレンジ系のスミ入れ塗料を塗って、乾いてきたら縦に残るように溶剤でふき取るだけです。
というわけで今回はスミ入れのやり方とスミ入れ塗料のご紹介でした。
お手軽で効果バツグンなスミ入れ塗料、試してみてはいかがでしょうか?

本間店長

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